Gemini APIとSlackで社内のスマホ管理を爆速化した(約3分→約5秒)話 inダナン
- Ryoma Maeda
- 8月27日
- 読了時間: 3分

「めんどくさい」が業務改善/効率化の源泉
日々の業務の中に潜む「これ、ちょっと面倒だな…」という小さな気づき。実はそれこそが、業務を改善し、効率化するための最高のヒントだと考えています。
私たちJapan Qualityでは今、テストで利用する大量のスマートフォン管理において、まさにその「めんどくさい」がありました。
高品質なテストのため、様々なOS・機種のスマホを揃えていますが、その管理に使っているGoogleスプレッドシートに対して、こんな思いがありました。
テストのたびに、いちいちファイルを開いて目的の端末を探すのって、地味にめんどくさい…。
端末が増えるほど、検索に時間がかかってしまう。この小さなストレスを何とかしたい!
「このOSの空き端末は?」「このスマホ、今誰が使ってる?」がパッと分からない。この確認の手間がもったいない!
こうした一つ一つの「めんどくさい」に向き合うことこそが、チーム全体の生産性を大きく向上させるチャンスだと信じています。
Gemini API + Slackで解決!端末を探す時間が約3分 → 約5秒に
簡単に言うと、例えばSlackに「iOS17」と投稿すると、所有しているiOS17の端末情報一覧と現在の使用者が返ってくる仕組みをGemini API + Slackで作りました。
それによりテスターが端末を探す手間が削減され、効率化!
端末を探す時間が約3分 → 約5秒に短縮!
[システムの概要]
アーキテクチャ図

アーキテクチャ解説
ユーザーがSlackの特定チャンネルで探したい端末の条件を投稿
投稿は、Slack APIからApp Script に転送
App Scipt を受信したコンテンツを受信し、分析のためにGemini APIに送信
Gemini-2.0-Flashモデルを使用して、結果を理解して返却
分析結果に基づいて、App Script はGoogle Sheetにクエリを実行
Google Sheetは RAW データを返却
次に、Gemini APIをもう一度呼び出して, データ形式はテーブルになり、見やすいように整形
Gemini APIがテーブルを返却
App Script はSlack APIへ返却、
10. Slack Botはユーザーに結果を表示
使用技術スタック:
Slack API
Google Sheets
Google Gemini API
Google Apps Script
実際の利用例
ユーザーは「iOS16」と投稿 → iOS16の端末一覧、現在の使用者一覧をSlackに表示

ユーザーは「Android 6 to 9」と投稿 → Android 6 からAndroid 9 までの端末一覧、現在の使用者一覧をSlackに表示

小さな効率化が、チーム全体の生産性を加速させる
これまで誰もが当たり前だと思っていた「スプレッドシートを開いて端末を探す」という一手間。
それをSlackとGemini APIを使って改善したこの仕組みは、時間的コストと精神的コストの両方を、ほぼゼロにしてくれました。
このような小さな効率化の積み重ねが、本来集中すべきテスト業務の質を高め、チーム全体の生産性を加速させると考えています。
私たちJapan Qualityは、このような技術活用と改善提案を得意とする、ダナンのソフトウェアテスト専門会社です。貴社のプロジェクトに潜む非効率を解消するお手伝いができますので、ぜひ一度ご相談ください。
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